tDiaryがかなり重たいのですがRAA:erbscanを入れると良いらしいので入れてみました。
Windows(i386)環境でやったら微妙に面倒だったので手順をメモ。
まずVisualStudio6.0を今さら入れるのも面倒だったのでいつも利用しているVisualStudio2005 Professional Editionを利用しました。
他のバージョンでも問題ないと思います。
VisualC++6.0だとMakefileの修正などは不要かもしれません。(未検証)
なお、rubyはi386-mswin32(Version 1.8.7)、Cドライブ直下にインストールしています。
VisualStudioもCドライブに普通にインストールしています。
環境に応じて適宜読み替えてください。
■Makefileの生成
以下を実行。
>ruby extconf.rb
Makefileが生成される。
■Makefileの修正
Makefileの42行目くらい
CFLAGS = -MD -Zi -O2b2xg- -G6
という行の-MDを-MTに変更する。
これを変更しないとVisualStudioが無い環境で実行できないバイナリになってしまう。
■rubyのヘッダの変更
ファイル「C:\ruby\lib\ruby\1.8\i386-mswin32\config.h」を変更。
一番最初の行にVCのバージョンチェックの部分があるので変更する。
デフォルトだと_MSC_VER==1200(=VisualC++6.0)以外はエラーになる。
#if~#endifまでを削除するか条件式を「_MSC_VER < 1200」とかに変更する。
■コマンドプロンプトの準備
コマンドプロンプトを開いて以下を実行。
>C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\vcvarsall.bat
これをしないとCL.exeなどが利用できない模様。
もしパスが通っていないならばCL.exeにもパスを通しておく。
例:
>path=%path%;C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\bin
■Makeを実行
上で準備したコマンドプロンプトの窓からnmakeを実行。
>nmake
動かない場合は1個前の「コマンドプロンプトの準備」のところもう一度チェック。
うまくいけば「erbscan.so」が出来上がる。
なんか間違えていてMakeしなおす場合はnmake cleanで一度ファイルを消す。
■インストール
installを実行。
>nmake install
これでインストールされる。
rubyのフォルダごとサーバマシンに持っていくか、実際にはerbscan.soとerb_fast.rbが入るだけなのでバージョンが一致していればこの2つをrubyのフォルダにコピーすれば良い。
コピー場所はそれぞれ、
.\ruby\lib\site_ruby\1.8\i386-msvcrt
.\ruby\lib\site_ruby\1.8
これで動いていると思うのだが、効果のほどは不明。
若干体感速度が上がったような・・・?