【地球による食のため放送を休止します】
10年以上昔の話だが、新聞のBSテレビ欄を見ると「地球による食のため放送休止」という文言がかかれていることがあった。
当時、日食でもあるのか?と疑問に思ったがどうあら頻繁に発生しているということがわかりそれは違うなと思った。
百科事典で「食」の項目を引いても載ってなかった。(もしかして「放送衛星」とかを見てれば良かったのかもしれないが)
我が家にはBS受信機なんてものはなかったので実際どう放送休止になるのかは判らなかったがいったいどのように休止するのかもなんとなく知りたかった。
時は流れて大学で通信の勉強をしたりして「食による放送休止」を思い出すと共に意味も理解した。
簡単に説明すると、春分・秋分付近の時期に静止衛星軌道上にある放送衛星が地球の影になる、言い換えると太陽と放送衛星の間に地球が入ってしまう時間があるため衛星の太陽電池の発電量が低下して放送ができなくなるというもの。
大学に入った頃から新聞は見なくなったし、やっぱり衛星放送は見れなかったので気づくことはなかったが、いつのまにか「食による放送休止」というものはなくなってしまったらしい。
それもそのはず、1997年には新しい衛星が打ち上げられ、食の間もバッテリーで放送を続行できるようになっていたのだ。(その時既に大学入学していたはずなんだが・・・)
というわけで結局「食による放送休止」を体験することはできなかった。
実際にはもちろんいきなり放送がとまるのではなく、「これからしばらく休止します」みたいな放送があったのだろうがちょっと体験してみたかったし、HNKでは食による放送休止の前に食の仕組みを説明していたそうで、もし衛星放送を見ていればそのときに理由がわかったはずだった。逆に言えばその程度(人から受動的に与えられなければ判らないままだった程度)しか当時の自分に物事を調べる能力が無かったということだ。
しかし、よく考えてみると自分の「物事を調べる能力」が向上したのか、インターネットをはじめとした情報技術が普及しただけなのか怪しい。
今インターネットや電子辞典による全文検索などがなければ果たして自分はどうやって調べごとをするだろうか?
悲しくなってきたので、ここは少し怪しいが、「情報の取捨選択をする能力は向上した」ということで納得しておくことにする。
書籍しかなかった中高生の頃は書籍の内容を疑ったりなんてほとんどしなかった。でも今ではネットの情報、新聞の記事、書籍に書いてあること、人から聞いた情報、学校で習ったこと、これらは時に間違いだらけであることを理解している。
地球による食・・・惑星・・食べる・・・ユニクロン!?byトランスフォーマー。<br>とか、違う方向に当たり前に考えるのは、オ○クでしょうか?
「地球」とかそういう言葉がなんかすでにオタっぽいよねw