昨日やっとパッケージを開けてインストールしてみました。
機種や付属以外のアプリケーションは置いておいて、FUJIに付属している内容の所感などを書いてみます。
自分好みにカスタマンズしました。
■KDE3.4.3
TurboLinux10Dから何が一番変わったかを考えてみると、x.orgとかKDEとか、そういう表には出にくい部分のバージョンアップだと思う。
以前のバージョンのKonquerorはあまりに不安定で使い物にならなかったが、FUJIならば超安定。
Windowsネットワーク接続もついに(?)動作するようになった。
KonquerorでアクセスすればワークグループのWindowsコンピュータが表示される。
日本語も問題ない。
■David - Windowsアプリケーション互換機能
Windowsのアプリケーションが動くという目玉機能。
なのだが、この手の機能はいつもただの政治的な宣伝材料なだけであって実用レベルに達していない物ばかりだった。
TurboLinux FUJIではどうだろうか。
「Windowsアプリケーション互換」という売り文句だが、実際にはWindowsアプリケーションが何でも動かせるというものではない。
アプリケーションのインストールにはイネーブラーというものが必要で、それは実質的にMS Officeにしか対応していない。
ガッカリな感じだが、将来の予定としてAdobe Photoshop 6.0やLotus Notesが挙げられているので期待せずに今後を見守るとしよう。
個人的にはPhotoshopには是非対応してほしい。(でもなんでバージョン6なんだろ・・)
さて、実際使用してみた。
まずDavidがなぜかFDにアクセスしまくって動作が遅いのでFDドライブを削除したほうが無難。
~/.wine/dosdevices/a: を削除すればOK。
対応アプリケーションはOffice2000かXP。他のバージョンは対応していないので注意が必要。
今回は仕事でよく使うOffice2000Professionalをインストールしてみた。
DAVID管理コンソールからCD-ROMの中のsetup.exeを選択してインストーラーを起動する。
Office 2000のインストーラーが起動するのであとは普通にインストール。
インストールが完了するとKメニューの中に入る。
これは使いやすいかも。
実際PowerPointやExelを起動すると正しく動作する。
・・が、インライン変換ができなかったり、表示が乱れたり、最悪の場合フリーズしたり落ちたりする。
これで作業をするのは辛かろう。
Officeのファイルを開いて閲覧するという目的には良いと思うが。
(Officeも高価なソフトウエアなのでそのために購入できるかどうかはちょっと疑問)
更に言うならば、IEが無いせいでOfficeUpdateもかけられないし、GDI(WindowsのグラフィックAPI)の実装がイマイチなせいか円弧や文字などの描写がWindows上で動作させたときよりも汚い)
参考:DAVIDでMicrosoft Word/Excel/PowerPoint 利用時の注意事項/制限事項【TurboLinux】
結論として、やっぱりまだまだ途上な感じ。
この機能はただの宣伝用と考えたほうがいい。
現時点ではDavidだけに期待してTurboLinux11を購入する事はオススメしない。
Windowsアプリケーション互換機能とはとても言えない。
今後に期待である。
(ただし、前述したとおり、Windowsのファイル共有へのアクセスについては文句のないレベルに達している)
■Turboプラス
パッケージ管理ツールがTurboプラスという新しいものになった。
洗練されたシンプルな外観。
・・・と言いたいところだけど設定は正直判りづらい。
実は左上の「メニュー」とかいてあるところが本当にメニューであり、クリックするとそこからメニューが出る。
(ここはメニュー画面ですよというタイトルかと思いました・・)
以前のturbopkgはturboplusにリンクされている。
Xが起動しないからアップデートかけよう→ 「turbopkg --cui」とやってもエラーとなって起動できない。
コンソールからは代わりにturbo+というコマンドがある。
ぶっちゃけ機能としては何が変わったのかよくわからない。
たぶんコンセプトの方向性が変わっただけだと思う。
(turboプラスではプラグインで商用ソフトを追加するというイメージになっている)
インストールなどのイメージはつかみ易くなっており、初めてTurboLinuxを触るひとにはやさしい変更だ。
■その他
・FireFox1.0.7
1.0の最新版が入っているが、1.5がリリースされたのでバージョンアップしても良いかな。
・gimp2.2
これも嬉しいバージョンアップ
・turbomediaplayer
プレイリスト機能などが強化されている。
・USB自動認識
USBメモリはHDDなどのデバイスは挿すだけで自動的に認識する。
非常に安心感のある動作であり、初めての人でも問題なく使える。
USBのCD-ROMドライブも自動的に認識した。
しかしながらUSBマウスは自動的には認識しないのできちんと設定をしよう。
おそらくインストール時にも繋いでおけば問題ない。
・Adobe Reader 7.0
ついにリリースされたLinux版が入っている。
(TurboLinux10Dの頃は5.0しかなく使い物にならなかった)
インターネットを利用するならば必須なアプリケーションであったのでこれも嬉しい。
■まとめ
まだ使用して1日だが、なにより「安定」した。
使っていて安心感がある。(もちろん初物なのでそれに伴う不具合は出ると思うが、それは徐々に修正されると期待する)
特にKDEの動作が改善されて驚くほど作業効率が上がった。
TurboLinux10を今使っている人ならばきっと満足できると思う。
しかしDavidなどTurboLinuxFUJIの新機能に惹かれて購入を考えているのであれば、ガッカリすると思うので慎重に考えて欲しい。
悪くは言いたくないけどパッケージに書いてある宣伝文句はいつもどおり過剰広告なので。
(広報は広報の苦労があるのですきっと)
とはいえ、TurboLinux11 FUJIは最高のデスクトップ向け日本語Linuxディストリビューションであると思う。
是非購入して試して欲しい。
なお、旧バージョンの製品をもっている人は優待購入ができるので忘れず利用しようね。
よろしければ下のリンク使用してやってください。
参考:TurboLinuxオンラインショップ 優待販売:11,550円
Amazon:
■Turbolinux FUJI version11 13,432円
■Turbolinux FUJI Basic 4,993円
アクティベーション絡みですかねぇ>PS6.0<br>まあ私はiPhotoで十分ですけどもw
無線LAN設定ツールみたいなやつはないかな。やっぱconfファイルの手作業?以前のThinkPadの内蔵無線LANの有効化がうまくいかなくて、大した苦労もせずにさっさと断念したことがネックで。。。(もうダメダメ
wadiaさん>> <br>そうですかねえ。<br>OfficeXPもアクティベーション必要ですけどw<br>kazatachi氏>><br>無線LANもGUIでできるよ!!<br>とはいえ、デバイスの設定はファイル書き換えないと駄目かもしれないけど。