マルチディスプレイでよく遭遇する問題。
負の座標の位置に開いたアプリケーションが正しく動作しない。。
具体的にいうとプライマリモニタの左側(又は上)にセカンダリ以降のモニタを配置した場合。
例えばクリックしてもメニューが開かないとか、画面外に出てるっぽいとか。
どういうコーディングになっているか想像してみる。
まぁ、符号の扱いの問題なんだろうなぁ。
例えばマウスの左ボタンを押した事をあらわすWM_LBUTTONDOWNメッセージ。(これ以前にも書いた気がしますが)
VC6付属のMSDNライブラリにはこう書いてある。
WM_LBUTTONDOWN
fwKeys = wParam; // key flags
xPos = LOWORD(lParam); // horizontal position of cursor
yPos = HIWORD(lParam); // vertical position of cursor
これを見て、なんとなく
int xPos=LOWORD(lParam);
とやると負の値が来た時におかしくなる。
たとえば-10の場合、lParam = -10 = FFFFFFF6h で、LOWORDマクロによりFFF6h。
これがintにキャストされると65526になる。
正しい修正例としては、
int xPos=(int)(short)LOWORD(lParam);
でもこれ、WM_MOVEの方はて間違えないように親切に書いてある。
WM_MOVE
xPos = (int)(short) LOWORD(lParam); // horizontal position
yPos = (int)(short) HIWORD(lParam); // vertical position
よくわからんな。
ちなみに最新のMSDNをを見るとちゃんとGET_X_LPARAMマクロを使って書いてある。
#ifndef GET_X_LPARAM
#define GET_X_LPARAM(lParam) ((int)(short)LOWORD(lParam))
#endif
#ifndef GET_Y_LPARAM
#define GET_Y_LPARAM(lParam) ((int)(short)HIWORD(lParam))
#endif
他にはデスクトップのサイズ求めようとしてプライマリモニタのサイズだけみちゃったり、矩形の右下座標だけ使ったりとかですかね。
なんとなく右画面がメインで、左をサブ画面に・・って使い方に慣れているのです。
文化庁のメディア芸術祭10周年にあわせた企画のようです。
アート・エンターテイメント・アニメ・マンガの部門別に選ばれています。見てみるとただヒットしただけじゃなく革新的な新しい要素を取り入れたものが選ばれていますね。
なんとなく部門がオタク的な文化のものばかりのようにも見えますが、日本独自の色を持っている物といえばまぁそんなもんです。J-POPなんかもアジアで人気だし入れてもいいと思うんですがね。
選出結果は偏ってる気もしますけどね・・・。「日本の」と言っている割には海外を意識しているわけではなく、人気投票的な決め方みたいです。
審査もただの投票で基準も曖昧なのですが、ま、お祭りですしね。面白いので順位をみてみます。
■メディア芸術100選・年代別(文化庁メディア芸術プラザ)
アート部門の1位は「大阪万博の太陽の塔」。僕はその世代ではないのですが、当時万博熱を体験した人には特に思い出深いものみたいですね。ちょっと前に出たタイムスリップグリコはけっこう好きでした。その後は明和電機。
エンターテイメントの1位は「やわらか戦車」。そして2位に「ピタゴラスイッチ」。特に「ピタゴラそうち」と「アルゴリズム体操」は海外にまでファンが多数。
45位には「聖剣伝説」とかも入ってますねえ。結局5は買ったけど開けてすらいないよ!? この部門には多数のゲームが入っているようです。確かに日本の「芸術作品」で最も世界に輸出されているのは「TVゲーム」ですしね。
アニメ部門では1位「新世紀エヴァンゲリオン」。
大ヒットしましたね。未だに関連商品がでてるんですが、いい加減眠らせてあげたら・・とは思いますが。
その後2位「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」と続きます。 多くの世代で強く印象に残っているのだと思います。
7位「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」は特に海外での芸術的な評価が高いですね。
22位の「涼宮ハルヒの憂鬱」は自由記入欄で1位。最近のヒット作品だからという理由が大きいでしょうが、アニメーションとしての品質の高さは評価が高いですね。自由記入欄では「時をかける少女」も5位に出てきています。
他に僕の個人的に評価が高いのは44位「COWBOY BEBOP」、42位「ドラえもん劇場公開シリーズ」ですかね。
マンガ部門はよくわからないのですが、やはりヒットしたものが上位にランクイン。
1位は「スラムダンク」。2位「ジョジョの奇妙な冒険」、3位「ドラゴンボール」。
マンガというのは作品の数が多すぎて、何が代表的な革新的芸術なのかどうか作品を上げずらい。
読んだことある中で好きなもの(かつ他と違う切り口だなと思うもの)で印象が残っているのは、
▽21位「HUNTER×HUNTER(富樫義博)」
理屈をこねる楽しさみたいなものが洗練されて実装されたマンガですね。妹も買ってたせいで家に何故か2セットあった。
▽26位「BANANAFISH(吉田秋生)」
高校のとき女の子に借りて読んで衝撃を受けた(w (ボーイズラブに傾斜してる内容なので。女子の一部はすごく好きみたいですね。。ストーリーはそんなことに関係なく良くできています。)
▽41位「日出処の天使(岸京子)」
有名な厩戸王子(聖徳太子)を題材にしたマンガ。
ここまで共通するキーワードは「天才の活躍と葛藤」ですかね。上位3位までの作品もとても優れていて面白いのですが、それとはまた別の面白さを持っている作品たちです。
▽16位「よつばと!(あずま きよひこ)」
5歳の女の子”よつば”と父ちゃん、お隣さん3姉妹の普通の日常生活を描いているだけなのにほのぼのして引き込まれてしまうんですよね。それぞれのキャラクターの個性がとてもよく表現されている所がこの作品の最大の魅力だと思いますね。これ読むと子供欲しくなる・・かも?
▽50位までに入っていないようですが、自由記入欄では2位の「ARIA(天野 こずえ)」も日常を描くタイプの作品ですが、ファンタジー的な要素あり、心洗われるようなエピソードがあり、なんだかこそばゆいのですが、好きなタイプの作品であります。同じくアルファさんの日常を描く「ヨコハマ買出し紀行(芦奈野ひとし)」も大好きなのですが、やっぱり全然ランクインせず(w。残念。
「僕の地球を守って(日渡早紀)」も自由記入では4位ですが、ノミネートはされてなかったようでランク外。ストーリーも斬新だったし、月のシーンはワク外を黒塗りにして区別する表現なんかはちょっと新鮮だった気がする。(回想シーンでそうするのは昔からある手法だとは思いますが)
ここに出てきたような作品の多くは相当な数の言語に翻訳されて世界各地で読まれているはず。すごいですね。まぁ、半数くらいは海外でも一部の日本オタクだけが読むような作品なのでしょうけど。
たまに「この表現はどうやって日本語以外に翻訳するんだろうな・・・」とか考えながら読んでしまうときがたまにあります(w
日本語は例えば1人称の呼び方だけでもおどろく種類ですからねぇ。特にマンガでは個性の表現のために色々使われるし。適当に書き出してみると・・・
「私、わたし、わたくし、あたし(若い女の子。あと一休さんとか)、あたくし、ぼく、僕、俺、ミー(古いマンガ)、わし(年配)、おいら(田舎)、俺様、僕ちゃん、あっし、オラ(野生児)、ワイ(プロゴルファー猿)、ワテ(パーマン4号とか?)、本官(バカボンおまわりさん)、自分(体育会系?)、拙者(サムライ)、それがし、我輩、余(君主)、朕(エンペラー)」
日本の文化・芸術って素晴らしい!!
文化庁メディア芸術祭10周年記念として日本の表現力という展示が国立新美術館で今週からあるみたいですよ。
§ K@i [あ、俺とは逆だねw 俺は左メインで見る使い方w デフォルトのままって言うのはナイショ。]
§ Suika [実はボクも最初に置いた位置でそう決まったw]